ウェブアプリのデプロイをする
デプロイとは、完成したウェブアプリを MAGELLAN で動くようにする一連の作業のことを言います。
まず、ウェブアプリが MAGELLAN で動く仕組みを理解した上で、実際にデプロイと呼ばれる作業を行い、ウェブアプリを動かします。
ウェブアプリが MAGELLAN で動く仕組み
MAGELLAN で動くアプリケーションのことを Worker と呼びます。下図は、Worker の動作イメージです。
MAGELLAN は、Google Cloud Platform で動いています(サービスを提供しています)。もちろん、Worker も Google Cloud Platform で動くことになります。
また、Worker は、Docker コンテナとして動きます。MAGELLAN は、Docker コンテナの元となる Docker イメージを Docker Hub からダウンロードして利用します。
このため、ウェブアプリを MAGELLAN で動かすためには、次の事前準備1が必要となります(上図左側青枠部分)。
- ウェブアプリが動く Docker イメージを生成
- 生成した Docker イメージを Docker Hub に登録
今回使用するウェブアプリでは、この事前準備を済ませています。
Worker の事前準備を済ませたら、いよいよ Worker を MAGELLAN で動かします。
Worker にドメインを割り当てる
ウェブブラウザーから Worker にアクセスするためには、Worker にドメインを割り当てる必要があります。Worker に、ドメインを割り当てると、http://<Worker に割り当てたドメイン名> の URL で Worker にアクセスが可能となります。
例えば、ドメインに、helloworld.example.jp を割り当てた場合は、http://helloworld.example.jp でウェブブラウザーから Worker にアクセスが可能となります。
現時点では、Worker に割り当てが可能なドメインは、「magellanic-clouds.net」のみとなっています。サブドメインは、自由に設定できます。
今回は、「*****-helloworld.magellanic-clouds.net」をドメインとして割り当てます。***** の部分は、自身の MAGELLAN アカウント名に読み替えてください。
それでは、Worker にドメインを割り当てましょう。
ウェブブラウザーで、MAGELLAN コンソール にアクセスします。
ログインをしていない場合は、ログイン画面が表示されますので、ログインをしてください。サイドメニューもしくは画面中央付近の「DefaultProject1」のリンクをクリックします。
「DefaultProject1」に関する画面に切り替わります。DefaultStage1 の
をクリックします。
「Stage の編集」画面が表示されます。「Authentication」の「認証なし」のチェックボックスをチェックして、
をクリックします。
「DefaultProject1」に関する画面に戻ります。「Client Versions」タブをクリックします。
「Client Versions」タブの画面表示に切り替わります。
をクリックします。
クライアントバージョンの編集画面が表示されます。
「Domain」の入力欄に、「*****-helloworld」と入力して、をクリックします。
***** の部分は、MAGELLAN のアカウント名に読み替えてください。 アカウント名は、MAGELLAN コンソール右上の
左横で確認できます。
これで、ウェブブラウザーから http://*****-helloworld.magellanic-clouds.net の URL で、Worker にアクセスする準備が整いました。
Worker を起動する
Worker を起動するためには、Worker に関する情報を MAGELLAN に設定しなければなりません。次の手順で、Worker に関する情報を設定します。
MAGELLAN コンソール内の「DefaultStage1」のリンクをクリックします。
Worker の情報を設定する画面に切り替わります。
次表の内容に沿って、情報を入力して、
をクリックします。
入力フィールド 入力する内容 Name HelloWorld Image Name magellan/node-helloworld-worker Container Num 1 Migration Command 1 空欄 Migration Command 2 空欄 Environment Variables 空欄
これで、Worker に関する情報の設定が終わりました。
いよいよ Worker の起動です。
をクリックして、Worker(ウェブアプリ)を起動します。
Worker の起動には、しばらく時間がかかります。「コンテナを起動しました。」とメッセージが表示されれば成功です。
をクリックしてください。
これで Worker(ウェブアプリ)が起動しました。
MAGELLAN コンソールの画面は、下図のような表示に切り替わります。この画面で、Worker のアクセス状況、エラー発生状況およびネットワーク状況の概略が、グラフで視覚的に確認できます。
続いて、「ウェブアプリの動作を確認する」に進んで、ウェブブラウザーで Worker(ウェブアプリ)の動作を確認しましょう。
- Docker イメージの作り方について詳しく知りたい場合は、「MAGELLAN 用ウェブアプリケーションの作り方 」を参照してください。 [return]